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交通事故対策区間

広島県内直轄国道の事故危険区間選定

広島県内の道路の総延長は約28,530km で、平成21年には約17,300件の交通事故が発生しました。その内、国土交通省が管理している直轄国道は、国道2号をはじめ、重交通を担う総延長約345km の幹線道路(県内道路の約1.2%)で、交通事故は約3,100件発生しました。

これは、広島県内事故の約18%を占めており、直轄国道の交通安全対策は国土交通省でも重要な施策のひとつとなっています。

このような状況を踏まえ、効率的・効果的な交通安全対策を実施するため、国土交通省では直轄国道を約2,600の区間に分割し、事故データや地域の声を基に322区間の「事故危険区間」を抽出しています。「事故危険区間」のなかから、早期に対策が必要で、かつ高い効果が期待できる区間から、国土交通省では順次対策に取り組んでいくため、優先度が高いと考えられる区間を統合整理し、「事故危険区間(代表区間)64区間」が決定されました。

事故危険区間(代表区間)64区間の特徴は、交通事故対策区間。交通事故対策区間とは死傷事故率が高く、かつ地域の声や死亡事故が発生しているなど交通事故を削減する対策や改善ニーズが高い箇所で55区間、また歩行者・自転車の事故は重大事故に直結し、広島県では死者の40%を占めていることから、歩道安全対策区間では地域の要望や歩行者事故の有無、歩道の未整備状況から、歩行者・自転車の安全性を確保する対策が必要な箇所として11区間を選定しています。

呉市で選定された主な区間は以下の通りです。

国道 31号 呉市西中央1丁目 (呉駅公園前交差点)
国道185号 呉市本通5丁目 (すこやかセンターくれ前交差点)
国道185号 呉市本通6丁目 (本通六丁目交差点)
国道185号 呉市本通6丁目 (休山トンネル西口交差点)
国道185号 呉市阿賀中央6丁目 (休山トンネル東口交差点)
国道185号 呉市阿賀中央3丁目 (呉芸南病院前交差点(仮称))
国道185号 呉市阿賀中央3丁目 (阿賀駅前交差点)
国道185号 呉市広大新開1丁目
国道185号 呉市広駅前2丁目 (広駅前交差点)
国道185号 呉市広白石1丁目 (白岳入口交差点)
国道185号 呉市広白石4丁目

なお、広島県内直轄国道の事故危険区間選定プロセスの詳細は、ステップ1で「基礎データの構築」で広島県内の直轄国道の事故データ(H17~H20)2605区間を整理・分析、ステップ2で事故データ「死傷事故率の高い区間」、地域の声「アンケート調査結果や道路利用者、道路管理者、交通管理者からの意見」、特徴的箇所「未整備歩道、通学路、死亡事故発生、バリアフリー整備必要箇所など」で区間選定の視点設定します。

その上で、ステップ3として事故危険区間の候補区間として816区間を選定、ステップ4で死傷事故率が高く、交通事故を削減する対策が必要な区間、死亡者割合が高く、交通弱者の安全性を確保する対策が必要な区間の絞込みを行い、ステップ5で事故危険区間として322区間を選定、最終的にステップ6で優先度の高い区間を統合整理した64区間を決定、公表しています。

公表した「事故危険区間(代表区間)64区間」については、今後、交国土交通省が交通事故対策、歩道安全対策の検討、対策に取り組んでいきます。