78.運動性無月経症
2020東京五輪でスポーツ界は盛り上がっている。
10代の選手をターゲットに各界で有望な少年少女を英才教育。
ただ、五輪だけを目標に突き進むと、思わぬ代償を生むことがあることを知っておくべきだ。
少女の運動性無月経症。
月経がくる時期になっても月経がこない。
また、元々順調に月経がきている人も特発的に発症する可能性があるので、運動性無月経症については誰もがも知っておいたほうがよい。
過度な運動は体の負担となり、エストロゲンと呼ばれる、排卵するのに重要なホルモンが減少し、排卵が止まってしまいます。
エストロゲンの減少は閉経並みの症状となり、骨粗しょう症になるなど、若い年であったとしても骨がもろくなってしまいます。
そのため、疲労骨折を起こすことがあり、長距離選手や、新体操など疲労骨折を繰り返し、選手生命が短くなる選手も多くいます。
女性ホルモンは基本的に女性の体形をふくよかに整える方向に働いていて、急激な体重減少によりBMI(「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」の体格指数)が18~19以下にまでまで減少すると生理が止まると言われています。
スポーツによっては必要に迫られてダイエットを行っている場合もあるでしょう。
また、運動部での精神的ストレスなどで生理が止まることもあります。
特に若い女性に発症しやすく、中学生や高校生から悩んでいる人も多くいます。
ただ、この症状については申告しなければわからないことでもあります。
指導者にこの事象について説明しなければ、なりません。
五輪に手が届く選手、ボーターにいる選手にとっては、言い出しにくいことかもしれません。
また五輪だけでなく、中学で、高校で懸命に練習している選手でも言いにくいことかもしれません。
これを放置しておくと将来女性としての宝を失うことになる可能性もあり、また多大な健康被害を受ける可能性もあります。
スポーツの勲章を手に入れられても、苦しいその後の人生も同時に手に入ってしまいます。
スポーツに打ち込んでいる選手は「将来のこと」を大局的に考えられないかもしれませんが、そうしたことはまわりの大人が大局的見地から指導しなければなりません。
中学生、高校生の女子を指導している方で、このことに無頓着になっている指導者はいないと信じておりますが、指導者はスポーツの指導はもとより、その選手の将来も見据えた指導が必要と感じます。
また、保護者も「今」だけを見ず、将来のことも考え、「大局的」な観点からの家族会議も必要ではないでしょうか。
もちろん、こうした症状が発症、また高校生になっても無月経の場合は婦人科の受診をすることは必須です。

未来ある子どもたちの健全育成!
大人たちは「今」だけでなく、将来を見据えた行動をとらなければなりません!
それでは本日も正しい知識をもち、笑顔で元気にがんばっていきましょう!
以下のブログも時間があれば、覗いてみてくださいませ。
「体幹トレーニング&ストレッチ教室in呉・広島」
http://blogs.yahoo.co.jp/miyasakoproject2016
「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」