先週からスタートした「野球で起こりやすい障害・ケガ」について!
「障害と外傷」の違いについて説き、野球障害の総論を説かせていただき・・・
各論に突入いたしました!
先日は「野球障害」の野球肩の中の「肩関節上方関節唇損傷」について説きました。
そして、本日は・・・
「腱板断裂」について!
腱板断裂という言葉は、一度くらいは耳にしたことがあるかと思います。
では、まず・・・
「腱板」とは何か?
肩に板があるの?
そんな疑問にお答えします!
「腱板」とは・・・
肩関節に安定性をもたらす、筋肉および腱の複合体のことです!!!
簡単に言えば・・・筋肉&腱!が合体したもの!!!
詳しく言えば・・・
肩甲下筋(けんこうかきん)、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)の複合体のこと!!!
わかりましたか!?
板!!!ではないですよ!!!(笑)
肩関節は、人間の身体の中で、一番「可動」する関節です。
一番可動するということは、一番不安定である!とも言えます。
その不安定な肩関節を安定させるのが・・・筋&腱の複合体!腱板なのです!!!

その腱板が投球動作によって・・・断裂・・・もしくは不全断裂を起こす場合があります。
投球動作で「完全断裂」になるケースは、マレです。
投球による「腱板断裂」といわれるものの多くは「不全断裂」です。
腱板のどこの部分が、どの程度「断裂」するかにより・・・
「滑液包面断裂」or「関節包面断裂」に分類します。
問診、触診、徒手検査で疼痛の場所を確認。
投球動作時の痛みの発症具合を確認し、損傷の度合いを見定め、治療計画、リハビリ計画を立てます!
もちろん詳しい検査が必要な場合は、MRI検査に対診します。
さきほども申しましたが、完全断裂をすると、投球どころではなく、日常生活にも多大な支障があります。
転倒や事故による「腱板断裂」については、また別の話だということは心得ておいてください。
投球による「腱板断裂」の場合は、たいていの場合、部分断裂。
この場合は、一定期間の「投球禁止」は免れません。
「野球障害」については・・・
まずは発症させないこと!が一番です。
先週も申しましたが、野球障害は「防ぐことができる」ものです。
投球動作に無理がないか?
投球連鎖に無理はないか?
投球数に無理はないか?
選手が子供の場合は・・・指導者・保護者が「管理・監督」しなければならないことだと思います。
また、万が一発症してしまった場合は・・・
投球禁止、治療、リハビリとなるわけですが、肩関節上方関節唇損傷の時にも申しましたが、
主治医の先生と、しっかり話しあい「治療計画」を立て、そして「患者さん+指導者・保護者+治療家」で「実行」
「患者さん+指導者・保護者+治療家」の三位一体で・・・
計画!
実行!
が必要です。
早期発見!早期対応!で、輝ける未来がある子供たちを護っていきましょう!!!
本日はここまで・・・
次回「vol.5」へ続きます・・・
それでは、今日もわからないことは一つ一つ理解して、自分のものにし、今日も一日笑顔でガンバリマショウ!!!
以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。