「野球で起こりやすい障害・ケガ」vol.5

先週からスタートした「野球で起こりやすい障害・ケガ」について!

「障害と外傷」の違いについて説き、野球障害の総論を説かせていただき、各論を説かせていただき・・・

各論の中から、

「肩関節上方関節唇損傷」「腱板断裂」について説きました。

そして、本日は・・・

「上腕骨近位骨端線離開」について!

骨端線離開???

意味不明・・・ですよね・・・(笑)

では、できるだけわかりやすく説明!!

「上腕骨近位骨端線離開」=「リトルリーグショルダー」と呼ばれるものです!!!

子供の上腕骨の先端(骨頭)には骨の成長を司る軟骨の層(骨端線)があります。

え?わかりにくい???(笑)

では、もう少し易しく・・・

子供の骨は、高校生になるくらいまで、成長を続けるため、骨の尖端・先端がとても柔らかくなっています!

その柔らかくなっている部分が、徐々に伸びていきます。

その柔らかくなっている部分の一部を骨端線(こったんせん)と言います。

どうだ!

わかりますよね???(笑)

投球過多、投球連鎖障害などで骨端線が傷がつき、幅が広くなったり、ややずれてしまうのが・・・

上腕骨近位骨端線離開という障害です。

では、なぜ、そうなるか!?

投球動作でボールをリリースした直後からの腕の振り下ろし(フォロー・スルー)では、腕の遠心力により上腕骨自体が強く外側に牽引されます(引っ張られる)。

特にカーブなどの変化球を投げる時、その牽引力はさらに大きくなり、肩に内旋という「ねじれの力」も加わります。

そのため、弱い軟骨でできている骨端線が少しずつ傷つき、だんだんと弱くなって炎症を起こし、しまいには疲労骨折の状態になってしまします。

簡単な解釈でいえば・・・

「骨端線離開 = 肩の疲労骨折」

とも言えます。

早期の発見・対応で経過は良好に推移します。

では、リトルリーグショルダーになったら・・・

投球禁止になります。

もちろん治療を並行して行うことは言うまでもありません。

投球禁止にはなりますが、すてべの練習禁止ではありません。

投球禁止の間も、できる野球の練習はたくさんあります。

投げることだけを中止して、下半身のトレーニング、ストレッチ。

いろんな形で練習に参加することもできます。

もちろん、投球禁止、治療、リハビリ開始に、計画、実行が伴います。

なぜ、この障害がでたのか!?を検証する作業も必要になります。

投球数に無理はないか?

投球動作に無理がないか?

投球連鎖に無理はないか?

この検証ができれば、再発!という最悪の事態を免れることができます!

「患者さん+保護者・指導者+治療家」が三位一体となって計画、実行に当たるのがベストです!

野球障害・・・

「障害」=「予防ができるもの」

「野球肩」=「予防ができるもの」

です。

ただし、万が一、障害を発症したら、少し休めば治るだろう!根性で投げろ!!!ではなく・・・

早期に専門家を受診してください!!!

前回も申しましたが、主治医を持つ!というのは野球をする上で非常に大切なことです。

早期発見!早期対応!で、輝ける未来がある子供たちを護っていきましょう!!!

それでは、本日はここまで・・・

難しかったですかな!?

できるだけ分かり易く!説いていければ!と思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします!!!

それでは・・・

次回「vol.6」へ続きます・・・

それでは、今日もわからないことは一つ一つ理解して、自分のものにし、今日も一日笑顔でガンバリマショウ!!!

以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。

http://www.miyasako.net/

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