第94回センバツ高校野球大会・審判にアッパレ!
一昨日行われた「広陵vs敦賀気比」
その試合で、とても「珍しいこと」が起こった。
4回、広陵の攻撃。
無死1塁。
バントをした打球が、1塁ファールグランドに飛んだかと思ったが・・・
最後の一転がりで、打球はなんとフェアゾーンに!
主審は最後まで打球の行方を追い、「フェア」のジャッジ。
ただ、このとき・・・
2塁塁審は、主審とは逆の「ファール」のジャッジ。
1塁ランナーは2塁塁審のジャッジで走塁を停止、1塁に戻ろうとした・・・
ただ、主審のジャッジはフェア。
打者は1塁でアウト、走者もタッチアウトになった・・・
まさかのダブルプレー、一旦下された「判定」
高校野球では、よほどのことがない限り、判定は覆らない。
広陵のアピールプレーで審判団が協議。
どんな判断を下すのか!?
非常に注目をされました。
そして、出た判定は・・・
主審がマイクで説明。
審判団の非をを認め、謝罪。
「私たちの間違いでして、大変申し訳ございません」
なんと審判団が正式に試合中にマイクで謝罪し、判定を訂正。
1死1塁で再開ではないか?と敦賀気比が覆った判定に対し、アピール。
ただし、ここでの判断は・・・
1死2塁での再開。を審判団は下した。
公認野球規則8・02(c)にはこう記されている。
「審判員が協議して先に下した裁定を変更する場合、審判員は、走者をどこまで進めるかを含め、すべての処置をする権限を有する。
この審判員の裁定に、プレーヤー、監督またはコーチは異議を唱えることはできない」
この規則により審判団は、バントがフェアゾーンにあり2塁塁審の誤審がなければ、送りバントは成功した。との判断をしたのだ。
英断。
広陵贔屓で言うのではない。
この判定、裁定。素晴らしい判断です。
審判も神様ではない。ミスもある。
ただ、そのミスをしたあと、どうするか!?が大事なのです。
ミスを隠し、上塗りする行為はあってはならない。
高校野球というスポーツ競技において、「審判は絶対だ」という流れでミスを覆い隠すことはあってはならない。
大人もミスをする。
ミスをしたことは致し方のないこと。
ただ、ミスをした後、どう行動するか!?が子どもたちへの「手本」「見本」となるのです。
この審判団にアッパレ!
あ、もちろんミスはないにこしたことはないのですが・・・
ひとつの判断・裁定が選手の人生を左右することもあります。
大人たち、審判団はそうしたことを頭にいれ、子どもたちと向き合わねばなりません。
広陵の闘いで、そんなことがあり、大きな勉強になりました。
広陵の初戦の闘いについては・・・
また別の機会に・・・
素人野球狂・宮迫でした。
それでは本日も笑顔で元気にがんばりましょう!