3週前からスタートした「野球で起こりやすい障害・ケガ」について!
「障害と外傷」の違いについて、野球障害の総論、各論と説かせていただき・・・
各論の中から、野球肩と呼ばれる代表的な3例をご紹介してきました。
そして、本日は、「肘」です!
野球障害・・・投球障害・・・肘編です!
野球肘(投球障害肘)は3つに分類されます。
内側型
外側型
後方型
それでは、
一番多い内側型からいきます!
肘の内側のとんがった骨を「内側上顆」と呼びます!
その内側上顆には屈筋回内筋群や内側側副靭帯が付着していますので、投球時に過度の外反ストレスが繰り返されると内側上顆に牽引力が働き発症します。

これらの障害は、骨・軟骨が未成熟な少年期に発症します。
骨の成長が終わったあとの高校生以上では、骨よりも靱帯組織の方が相対的に弱くなるので内側側副靱帯の損傷が起こります。
障害は、主に内側上顆骨端線離解、内側上顆裂離(内側上顆下端剥離骨折)、内側上顆下端の分節化と呼ばれるものが含まれています。
外側型
頻度は少ないですが・・・
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎が問題となります。
少年野球をやっている子供達の約2%に発症すると言われています。
発見、治療が遅れると手術が必要になることもあります。
また、放置例では将来の変形性肘関節症につながるので注意が必要です。
発症のメカニズムとして内側型と同様に繰り返す過度の外反ストレスによって、上腕骨小頭に圧迫力と剪断力が加わることで、軟骨下骨髄の壊死が進行し、二次的に関節軟骨に亀裂、変性が発生
後方型
フォロースルー期で肘後内側部に外反・伸展ストレスが増加し、肘頭が上腕骨に衝突することで生じる病変です。
主に、肘頭骨端線離解、閉鎖不全、骨棘形成、疲労骨折などがあげられます。
少し専門的になりすぎてしまいましたが・・・(汗)
先々週より再三再四申しておりますが・・・
野球障害・・・
「障害」=「予防ができるもの」
「野球肘」=「予防ができるもの」
です。
ただし、万が一、障害を発症したら、少し休めば治るだろう!根性で投げろ!!!ではなく・・・
早期に専門家を受診してください!!!
野球肘(投球障害肘)は野球肩と同じで、投球障害肘が出た場合、投球時のどの場面で「痛めたのか!?」を考えます。
シャドーピッチングや本当の投球動作を確認して、障害部位のチェック、起因を探ります。
そして、それらを踏まえて・・・
治療計画を立て、治療、そして回復期にはいってからのリハビリ計画、リハビリを遂行します。
早期発見!早期対応!で、野球障害を最低限に食い止めることができます!
主治医を持つ!というのは野球をする上で非常に大切なことです。
自身が信頼できる主治医を持って下さい!!!
まだまだ喋りたいのは山々ですが・・・
それでは、本日はここまで!
次回「野球で起こりやすい障害・ケガ」vol.10に続きます!
それでは今日も笑顔で元気にがんばりましょう!!!
以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。