受付・城の軌跡!~起承転結~
「転の巻」
2020年、2月。
コロナが世界を惑わす・・・
人々の生活を脅かす・・・
未来への不安を強烈に与える・・・
影響をうけたのは、世界中。
仕方ないとはいえ、なんともやるせない・・・
このコロナが受付嬢・城の行動にも変化を与える・・・
「社会人の自覚」
挨拶をすること、そして、時間をまもること。を完璧に遂行し、経理全般を任せられる宮迫接骨院の屋台骨となった城。
ただ、城は実家の仕事の手伝いをしていた。
その実家の仕事にコロナが直撃!
完膚なきまでな打撃を、城家に与える・・・
もちろん接骨院業界も多分に影響を受けましたが、休業することなく仕事はさせていただきました。
ただ、城家は仕事をしようにもできない!この状況が、1年ならともかく・・・
2年目に入り・・・ジリジリと城の未来思考に黄色信号が点滅し始めたのではないか・・・
なんとなく、「このままいける」と考えていたコロナ前・・・
この考えをウィルスによって叩き壊され、未来への不安がよぎる・・・
このままでいいのか!?
城は城なりに思考したのでしょう。
このまま宮迫接骨院に勤め、実家の仕事の手伝いをやることで未来に繋がると信じていたものが、実家の仕事を制限され、瓦解・・・
コロナ突入から2年が経過し、出口が見えない状況下の2022年5月、城がわたしに大事な話があると・・・
「転」
こちらが想定をしていなかった話を聞き、少しの間沈黙が広がる・・・
宮迫の得意技は「即断」
白か黒かと問われれば、迷いはあるものの、できるだけ短時間で結論を出す。
これはわたくしの信条でもあります。
「あり、か、なしか」
そんな信条をもってしても・・・
即断できない沈黙・・・
話の内容は退職したい。でも、宮迫接骨院はやめたくない。
そんな話でした。
退職の理由は、看護師への挑戦。
若者の挑戦は大いに応援したい!ただ・・・
城が退職したあとの宮迫接骨院の運営を考えたら、背筋が凍ってきました・・・
それが、即断できなかった理由・・・
ただ、数分の沈黙の後、わたしは決断しました。
「やってみろ!」
高校を卒業して15年が経過し、勉強というものから遠ざかっていた城が看護学校に通い看護師に挑戦する。
無謀とも思える挑戦ではありますが、無理ではない。と判断。
また、城の未来を考えると・・・
資格を取得し、安定的な収入を確保することは、とても未来志向。
未来志向を、宮迫の都合で阻むのは、宮迫的ではない・・・
城が看護師には挑戦したいが、宮迫はやめたくない!と涙ながらに話した一日は、忘れることができません。
一緒に泣きました・・・

鬼の目にも涙です!(笑)
コロナがもたらした城の挑戦への決意。
ただ、若者の人生をかけた挑戦は応援したい大人でいたい!ではないですか。
コロナがなかったら、あり得なかったことかもしれませんが、コロナのおかげで、城が挑戦することを決め、宮迫が挑戦を応援できることができた!と思いたい・・・
城にとって看護師免許取得は、相当にハードルは高いものと思えます。
ただ、「志」があれば・・・
達成することができる!と確信しています。
看護学校受験が決まり、まずは受験対策。
また看護学校の課題情報を入手し、その課題に個人的に取り組む「城と宮迫の闘い」が始まりました!
毎日、中国新聞の連載を要約する。また、学習習慣を身につけるために、漢字検定に取り組む。
この2つは必須。自身に課題を作り、取り組む。また検定という達成感のあるものを選択することにより、学習習慣の意味を明確化する。
午後からの仕事に毎日、要約したものを持参。また漢字検定については教本を購入し、宅勉。
最初は新聞要約に時間はかかるは、論点が整理できていないは・・・
これ本当に大丈夫?と思わせましたが・・・
決意した人間は「真剣に取り組みます」
この真剣さは、能力を開花させます。
勉強の習慣がなかった城が勉強を毎日する。新聞を読む。
社会性の確保にも繋がりました。
少しずつ、要約が上手くなり、今度はそれを短時間で行うこと。
これはトレーニングと一緒ですね。
積み上げ、積み上げたら完成度。そしてスピード。
資格試験を打破するには処理能力、処理スピードが求められます。
新聞要約を始めて半年ほどたった秋・・・
要約に関しては「完璧」にできるようになりました。
また漢字検定についても、半年で3級、準2級の取得に成功。
そして、看護学校の入学試験突破!
順調に勉強面で成長しました。
そして、今年に入り、漢字検定は2級を突破!
語彙力も格段に上がり、高校卒業時よりは、できる頭を担保しました。
城の無謀とも思える看護師挑戦の準備は万端整いました。
「転」
コロナで転んだのではなく、未来思考に転換した!瞬間です。
看護師挑戦を決意してからの城は、同時に宮迫接骨院退職を意味します。
接骨院&miyasako project reborn!の引継ぎ作業も同時並行に準備をしていました。
様々なものを同時並行で進行させた城。
この処理力、また気配りは、こちらの想像以上の成長です。
就業当初の髪型であったり服装で合ったり、患者様から「なんでこんな子雇ったん?」という声があった城。
仮病欠勤を行っていた不良・城。
そんな城の成長は・・・
とてもとても感慨深い・・・
また、その成長はとてもうれしい・・・
そして、退職することがとてもとても寂しい・・・
明日、最終回「結の巻」につづく・・・
それでは、本日も笑顔で元気にがんばっていきましょう!