野球肩・各論part1
野球肩の原因
1. 投げすぎ
まず、当たり前に一番の原因は投げすぎによるものです。
投げすぎにより徐々に肩に疲労が溜まっていき、炎症を起こし野球肩に繋がります。
投げ過ぎ→炎症→フォームの崩れ→より炎症→肩だけでなく肘にも影響
小学生や中学生の成長期には投げすぎには注意してください。
また、誘因として小中学生に多いのは、「痛い」ことを指導者に申告しにくいということがあげられます。
「痛い」と言ったら監督に怒られる、メンバーを外される等など・・・
指導者、監督さんは投球動作を見ていて違和感を感じたり、いつものボール軌道ではない場合など、しっかりと怒らず「確認」をすることが必要です。
もちろん「サボリ」たい子供たちの行動と、違和感を見抜くことは至難の技かもしれませんが、その「端緒」をみつけることで「重大な野球肩」を見落とすことは少なくなるでしょう。
2. フォームの問題
フォームは人それぞれの体型や筋力、筋肉の付き方など様々なので、どれが正解ということはないのかもしれません。
大リーグで活躍した野茂投手などは肩、肘には最大級の負担のかかる投球フォームをしていましたが、大きな故障には至りませんでした。
ただ、小学・中学生には「基本」と呼ばれる投球動作の指導をすることは「野球肩」の数を減少させることになることは間違いないと思います。
最近では、野球肩の場合、股関節の連動性ということもよく言われます。
フォーム全体のバランスをしっかりと観察してみてください。
3.肩関節の可動域制限
可動域とは、まさに肩の動く範囲のことです。
肩関節が硬いとその分痛めやすく、野球肩が発症しやすくなります。
関節の可動域が広いということは柔軟性があるということです。
かのイチロー選手は肩関節のみならず、すべての関節がとても柔軟です。
柔軟性があれば、野球肩の発症がしにくくなります。
以上、3点の原因が考えられます。
どれも、素早い「気づき」があれば防げそうなものです。
子供たちの「特性」をしっかりと掴み、ポジションについても適材適所をみつけることは「野球肩」を起こさせない秘訣かもしれません。
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