2022大谷翔平から学ぼう!vol.12
「フォーム改造のポイント」
2021年の前半の大谷翔平と後半の大谷翔平は別人。
投球フォームの微調整をシーズン中に行った。
昨日記した「分岐点」で。
投球フォーム改造をシーズン中にすることは異例。
ただ、この微調整をしなければ、2021年の大谷翔平の飛躍はなかった!
コンパクトな腕の使い方になってまいすが、そのポイントはテークバックの手首の位置。

どの関節もそうだが、関節がどの方向を向くかで、関節の連動は大きく変化する。
肘を上げるという動作をさせるため、肘の向きを変えさせるだけでも肘はあがってくる。
身体連動。
各関節は単体では動きません。
連動で動く。
その連動をスムーズにさせることで、各関節の負荷量は大きく変わる。
各選手で癖がある。
よって、この大谷翔平のフォームをすべての人に取り入れるわけにはいかない。
ただ、この大谷翔平の投球フォーム改造は、すべての選手の改造のヒントになるはずだ。
打撃にしても、動かしたい関節を考え、手首、足首、膝関節の向きを思考する。
関節の連動で不具合があるのではあれば、そのフォームは向いていない!とも考えられるが、それが良いと考えるのなら、打撃フォームの改造ではなく、身体の改造をしなければならない。
「型にはめる指導」をしてしまうと、改造時に各関節に負荷がかかり、故障の原因となる。
テンプレートはあるようで、ない。
各選手それぞれの「ベスト」を模索するのがフォーム改造の肝。
ロボットのような動きをするのではあれば、それはベストとは呼べない。
「スムーズ」
これが肝である。
最大限のチカラを発揮できる難しい態勢があったとしても、それを継続すると故障するのであれば、それは「ベスト」とは呼べない。
個々の身体に合ったスムーズな身体連動。
これは故障しにくい身体づくりでもあり、パフォーマンスアップにつながる。
指導者・親御さんはこうした身体連動ということを頭に入れて指導する必要がある。
それにしても、この投球フォーム改造をシーズン中に行う大谷翔平。
この進化しようとする姿勢に脱帽。
大谷翔平からはたくさんの学びがあります。
わたくしも柔道整復師・鍼灸師として、選手たちに最善を尽くします。
たとえ嫌われようとも・・・
楽しく伝えて生きます!
信念を貫く2022年といたします。
それでは本日も、笑顔で元気にがんばっていきましょう!