65.大腿部打撲

高校生野球部。

試合中、誤ってフェンスに激突。大腿部を強打。

以前にもお伝えはいたしましたが・・・

打撲。

大きな筋肉部を打撲すると、「外傷性骨化性筋炎」に移行する場合があるので細心の注意を払わなければいけません。

ただの打撲。打っただけ。打撲なんて放っておけば治る。

そんなものは迷信です。

もちろん打った強度、打った場所により違いますが・・・

大腿部に関しては「外傷性骨化性筋炎」になる場合があるので要注意です!

接骨院ではもちろん打撲の処置に関してはプロです。

ただ、触診、視診だけではわからないことがあります。

打撲による血腫の範囲、程度。

その場合は当院では即座に「MRI」の対診をかけます。

レントゲンではなく、「MRI」

レントゲンは骨の損傷を知る上ではとても貴重な検査になりますが、こうした血腫を確認する場合は「MRI」のほうが有効です。

血腫の範囲、程度が一目で確認できます。

この選手の場合、打撲から1週間以内に試合が予定されていました。

ただの打撲であれば、その試合に参戦することは可能ではあります。

また、今回のケースは脹れは強いものの、深刻に心配する血腫は確認できませんでした。

ただ、腫脹は酷く歩行での疼痛もありました。

今後のことも想定して1週間以内の試合に関しては不出場を決定。

1週間の絶対安静を指示しました。

また、この検査結果、ケガの状態を監督さんともお話させていただくことができました。

監督さんもケガの状態をしっかりと把握することで次の試合不出場の決定を納得していただけました。

「打撲」くらいなら試合に出ろ!的なことになってはいけません。

病態、状態の把握、そして対処法の模索。そして最善の選択。

接骨院も病院との連携、そして指導者との連携で患者さんに最善の選択を納得してもらうことができます。

この選手、予定通り1週間後には、練習に復帰しました。

1週間以内の試合には出場することはできませんでしたが、1週間の絶対安静があったからこそ早期復帰が叶いました。

ケガをした場合、選手、監督は慌て、焦ります。

ただ、目先のことだけを考えず、大局的に状況を把握することが大切です。

そうすることで、選手の安心安全、懸命なプレーをすることができます。

今回のケースは接骨院の整形外科との連携、指導者との連携が功を奏しました。

打撲を「ただの打撲」と判断せず、安易な選択をしてしまうと大腿部は「外傷性骨化性筋炎」になることがあるということを指導者、保護者には覚えておいてもらいたいと思います。

正しい知識を持ち、子供たちを明るい未来に導きましょう!

それでは本日もしっかりとリスク管理をしながら、笑顔で元気にがんばっていきましょう!

以下のブログも時間があれば、覗いてみてくださいませ。

「体幹トレーニング&ストレッチ教室in呉・広島」

http://blogs.yahoo.co.jp/miyasakoproject2016

「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」

http://www.miyasako.net/

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