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54.胸鎖関節脱臼

非常に珍しい脱臼。

珍しいというか、稀な脱臼。

胸鎖関節脱臼。

まずは、胸鎖関節の説明から。

胸鎖関節は胸骨柄および第1肋骨と鎖骨の胸骨端(内側端)との間にできる二重関節で、体幹と上肢帯を結ぶ唯一の関節である。

構造的には鞍関節に属するが、関節円板の介在で事実上球関節としての機能を持っている。

前・後胸鎖靭帯が関節包を補強し、肋鎖靭帯が第1肋骨および肋軟骨と固定する。

胸鎖関節は、上内方から下外方へ向く垂直軸と後内方から前内方に向く前後を中心として、上・下・前・後いずれの方向にも動き、その合成による描円運動を行うほか、約30°の回旋を行う。

上方と前方への運動範囲が最大10°で、下方と後方へは最小3°である。

小難しいことを言ってもわからないですねぇ~♪♪(笑)

はい、では簡単に!!!

鎖骨が肩側ではなく、胸骨(体幹)側にくっついているところ!!!

あまり動かないようにみえる関節だが、関節円板の存在がありどの方向にも動く関節!

簡単すぎるか・・・(笑)

この症例。

80歳代男性。

バイクで転倒し右肩を強打する。

通常、こうした発生機転の場合は・・・

鎖骨の内側ではなく外側にある肩鎖関節を脱臼する!ということが大半ではありますが・・・

今回は頻度の少ない胸鎖関節を脱臼してしまった・・・

レントゲンをみなくとも脱臼は確認できる。

ただ、通常、胸鎖関節脱臼をする場合は鎖骨の骨折を伴うことが多い。

ただ、今回のケースは、鎖骨に明らかな骨折線が認められない本当にレアなケース。

胸鎖関節脱臼は予後は良好と言われていますが、それはできるだけ正常位置に整復しておけば!という添言がつきます。

一人で整復することは難しいので助手を使い・・・

ゆっくりと患者さんの呼吸をはかり整復していきます。

少し時間をゆっくかけ、ジワジワと整復していくと、鎖骨がゆっくり動いていることが確認できます。

整復位を確保!することが難しい胸鎖関節脱臼ですが、整復が完了すると日常生活での注意点をしっかりと説明。

術者だけでなく、やはりどんな症例も患者さんとの協調が必要です。

協調が成功すると、予後はさらに良好になります。

バイク転倒!したら・・・こういうことにもなります。

痛いです!!!

まずは転倒しないように!と気をつけることがが一番・・・

で、転倒してしまったら・・・

すぐにしかるべき処置を!!!

それでは本日も転倒に気をつけて、笑顔でがんばっていきましよう!!!

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