恩返を辞書で引くと・・・
受けた恩に報いること。
さて、私の辞書の『恩返』にはこう印されている。
「いろんな形がある!」
人は生きていく中で、たくさんの人から、たくさんの「恩」を受けます。
近くでいけば、親、親戚はもちろん、学校の先生であったり、時には友達から・・・
受けた恩に対しては、それに見合う「恩返」をしたいと思うのが通例でしょう。
もちろん、恩をいただいた方に直接、返すというのは当たり前なのですが、最近思うことは・・・
誰に返すか!?です。
いただいた方には直接返す。それは当たり前すぎるほど当たり前でしょう。
ただ、それだけでいいのか・・・と・・・
ひと歳取ったということもあるのでしょうが、最近、その「恩」の返し方は後輩(子供)たちに伝えることでもあるのかなと思っております。
自分が受けた恩、教えていただいた技術や考えを後世に伝えていくこと。
自分が「していただいたこと」を「後輩(子供)たちにしていく」というのが、ひいては、恩をいただいた方への「恩返」になるのではないかと・・・
わたしは高校在学時に師匠である先生に出会いました。
師匠は、とても心意気のある先生で、ただの高校生患者の私を自分のもっているネットワークを駆使しわたくしを柔道整復師の道へ導いてくれました。
今は柔道整復師養成校が乱立し、難しいことではなくなっていますが、当時は柔道整復師養成校に入学をするということは「至難の技」でした。
そんな至難の時代に何の得にもならない私を柔道整復師養成校に導いてくれました。
先生がなぜそんなことをしてくれたのか?直接師匠とそんな話をすることはないですが、先生の思いが最近になってわかってきたことがあります。
歳をとって気がつくこと、歳をとってわかること。
「恩返」もそのひとつではないかと・・・
私が師匠に恩返をするのは当たり前です。
ただ、師匠に直接、恩返するだけでなく、その師匠の心意気を今度はわたしが学生たちに伝承していくことが師匠への 恩返にも繋がるのではないかと思っています。
先日、患者さんではない高校生が接骨院に飛び込んでまいりました。
その高校生は長女と同級生。顔は知っていましたが話は一度もしたことはありません。
その高校生が長女の同級生ではありますが、患者さんでもないのに飛び込みで、「柔道整復師になりたい」と。
この行動力は、ある意味、すごい!!!と思いました。
私は今の柔道整復師業界の現状、どうしたら柔道整復師になれるかを説きました。
そして、柔道整復師になる!という覚悟が決まったら、私もできる限りの協力はすると伝えました。
その高校生がどう思うかはわかりませんが、未来を目指す高校生への助言、手助けは私の師匠への「恩返」になるのかと・・・
恩返。。。いろんな形があるとは思いますが、そんな「恩返」の形もあるのかな・・・と・・・
「恩返」・・・宮迫広辞苑にはこう印されています。
「いろんな形がある!」
それでは本日、お彼岸です!桜の蕾も膨らんでまいりました!今日も笑顔で!
以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。