先天性胆道拡張症

平成20年生まれ女児。

宮迫接骨院に「小児はり」で月に一度程度、来院されるとってもかわいらしい女の子。

その、かわいらしい女の子のお母さんから昨日電話があり・・・

話を聞くと・・・

「先天性胆道拡張症」と診断され、手術をしたということ・・・(驚)(悲)

先天性胆道拡張症。

その名前を聞いて・・・

どんな病気なのか?わからなかった。。。

もちろんわたくしの専門分野ではないし、小児内科、外科の分野の話でもあります。

ただ、「小児はり」にこられた時、いろいろな問診をしたり、治療をしたりするわけです。

そうであるならば、いろいろな専門外の分野でも「知識」だは持っていなくてはいけないのです。

わたしくも、開業して20年がくるというのに、いまだ「初耳」の病気に遭遇することがあります。

もちろん、すべてがわかるわけではないし、すべてがわからなくてもいいのですが、「知識」は邪魔になりません。

今は情報社会でもあります。しっかりとした正しい情報は常に「インプット」しなければいけません。

生涯勉強だと痛感させられました。

さて、この「先天性胆道拡張症」ですが・・・調べれば、いろいろなことがわかりました。

小さいお子様を持つ親御さんに、何点かアドバイス!!!

小児が腹痛を訴える場合・・・

1.何を食べて痛くなったか?

何を食べたか?

2.そして、便の状態はどうか?

色、硬さ、いつもと比べてどうか?

この2点は的確に把握をしておいて下さい。

また、いつも下痢をしている、便秘がひどいという場合、器質的な問題がある場合もあります。

そんな時は専門医に必ず診てもらって下さい。

器質的な問題でない場合は・・・

はり、きゅうをして改善させることはできます。

ただし、器質的な問題がある場合は、早急に専門医での対処が必要となります。

病院に行って、ただ「子供がおなかを痛がるんです!」という情報だけでは、病院の先生もなかなか病気の的が絞れません。

最近は、検査機器が充実しているため、たいした問診をしなにくても子供の病気にたどりつくケースがありますが、

病院の先生もできるだけ「小さい的で検査」をすることで、より的確に素早く診断できると思います。

「子供がいつから、おなかを痛がっている」「最後に食べたものは何?」「便の色、形状にいつもと違いはないか?また、あれば、それはいつからか?」

気になることはメモをして、残しておくとよいでしょう!

もちろん、気にし過ぎて、親御さんがまいってしまってはいけませんが、簡単なメモをしておく!ということはとても有効だと思います。

もう一度いいます!

食べたものと便の確認をしてください。

そうすることで、素早く異変に察知でき、気になる事はメモ!

それでは、本日も笑顔でがんばりましょう!!!

「先天性胆道拡張症」とは・・・

胆管は肝臓で作られた胆汁の通り道で,十二指腸への出口のところで膵液が通る膵管と一緒になります。

胆汁や膵液は十二指腸のなかで食物と混ざり合い,栄養素の消化・吸収を助けています。

先天性胆道拡張症は,言葉のとおり先天的に肝臓と十二指腸との間にある胆管が拡張している病気です。

胆道が拡張しているために,胆汁の流れが悪くなり,黄疸や白っぽい便,お腹にしこりを触れるといった症状がおこります。

こどものときに見つかることが多い病気ですが,おとなになって発見されることもあります。

また男の子と女の子を比べると,約4倍女の子に多く,東洋人に多い病気です。

この病気では,多くの患者さんで膵管と胆管が十二指腸の手前で合わさって一つの管になってしまう奇形が見つかっています。

この奇形があると胆管の中で膵液と胆汁が混じりあうために,消化酵素が胆管の壁を傷つけ腹痛を発生させたりします。

その程度はまちまちで,なかには吐き気や嘔吐をくり返し,自家中毒と診断されているこどもさんや,軽い腹痛を繰り返しているこどもたちもいます。

診断は,画像検査として 超音波検査 , CT , 肝胆道シンチグラフィー 等により胆道の拡張や形を調べるほか,

施設によっては 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP) や 磁気共鳴胆管膵管撮影(MR-CP) を用いて胆管や膵管の異常を

さらに詳しく調べることをしています.血液検査で肝臓や膵臓の機能を見ることも必要です。

この病気は放置すると,症状を繰り返すだけでなく,肝障害やひどい胆管炎を来したりします。

さらに胆管や胆嚢に癌が発生する率が高いために,外科治療が必ず必要な病気です。

手術では,拡張した胆管を取り除き,腸管を利用した新しい胆汁の通り道を作成し,膵液と胆汁の流れを分けてしまう分流手術を行います。

手術をした後の経過は一般に良好です。

ただ術後5~10年以上を経過した時に,非常に少ない頻度ですが肝臓や膵臓に石(肝内結石・膵石)ができたり,

腸と胆管とのつなぎ目が狭くなったりする事が起こります。

調子がよくても病院での定期検診が必要です。

予後は良好なことが多いようです。しかし、定期検査は忘れないようにしなければいけない病気。

当院に通院されていた女の子の早期回復をお祈りいたします。

がんばれ○○ちゃん!!!

以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。

http://www.miyasako.net/

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