警鐘1
「学童期のマスコットバットスイング」
腰椎分離症の始まりは、小学生から高校生頃の成長期に、運動などによる機械的ストレスが腰骨の一部に過度にかかることで、骨がストレスに負けて疲労骨折を起こすことにあります。
この骨折が治らず、つかないまま成長してゆくと腰椎分離症という状態になります。
分離症にならないようにするためには・・・
子供が、運動をしていて急に腰が痛くなったと訴えてきたら、まずこの疾患を疑います。
早く診断がなされて適切な治療が行われれば、骨折は癒合して正常な骨の成長が期待できます。
分離症になる子供の多くが、非常に体が硬く、体力測定で行う立位体前屈で手が床に届かないという報告があります。
これは当院に来院する子どもたちにも共通している事項です。
身体の硬さは、直接的ではありませんが間接的に起因となります。
また、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)が硬いことが、腰椎分離症の原因の一つとも言われます。
したがって、ストレッチなど、然るべきことをして身体を柔らかくすることが予防の1つになります。
また、一度疲労骨折を生じた子供の骨折がついて運動を再開するタイミング、方法も大切なことになります。
再受傷!が簡単に起こってしまうのが「腰痛分離症」
そして野球選手に多く起こってしまうのが「マスコットパットを使用してのスイング」
腰痛が骨化していない状態で、重いバットを数多く振ってしまうと・・・
「危険」です。
もちろん成長過程の違い、体力の違いがあり何歳まではダメ!とは言えませんが、一般的には中学生期まではマスコットバットを使用したスイングは適さないと考えます。
子どもの骨は成長期は特に脆弱です。

「マスコットバットスイング毎日●●●本!」という課題は腰を危険な状態にさせてしまう恐れがあることを学童野球指導者は知っておくべきです。
練習を真面目にする子どもがケガをする!ということが無き野球界であって欲しいですね。
それでは本日も、吐き出す言葉を考え、心をこめて、信頼を得られるべく、笑顔で元気に頑張っていきましょう!
以下のブログも時間があれば、覗いてみてくださいませ。
「体幹トレーニング&ストレッチ教室in呉・広島」