昨年末、NHKでイチローの特集が放映された。
見た方も多いだろう・・・
黙して語らないイチローがNHKに胸襟を開いた。
大変興味深い内容であった。
「瞬間的な結果を求めるために、貫いてきた信じてきたものを崩すことはしない」
それは自分の信じてきたもの、生き方を否定することになるから・・・
一昨シーズンに連続200本安打記録が途絶え、年齢が40歳に近くなったことで、周囲は「イチローも歳には勝てない!」と騒ぎ立てる。
昨シーズンはその騒ぎ立てる者たちの声に耳を傾けず、ひたすらに黙々とトレーニングをするイチローのの姿があった。
そして挑んだ昨シーズン。
打撃の微妙なズレの修正。打席の位置を大幅に後ろにずらし、挑んだ。
思考錯誤の中で、シーズン当初の心境として最初の言葉を吐いた。
昨シーズンの4月好調。しかし、なにかが違う・・・
イチローは自分の状態に苦しんでいた。
イチローの不安は5月にはいり、当たってしまう。
また、それに連動するわけではないだろうが、シアトルマリナーズのチーム状態の悪さ。
長年馴れ親しんできたチームとの決別。
周囲のいまさら違う環境で!?という言葉にも耳を傾けず、信念を貫く。
イチローの信念。
「難しいボールに挑み続ける」
簡単なボールを簡単にヒットにするのではなく、難しいボールをヒットにしてしまうイチロー。
わざと詰まらせたり、さきっぽで打ったり、相手の守備位置を確認して、どこに落とすかを決めて打席にはいるイチロー。
これは「生き方の問題」ともイチローは言う。
野球人というよりも・・・野球道を突き進むように思える。
ゲーム開始5時間前には球場入りをして念入りに身体のケアをする。
そして、自宅に備え付けたトレーニング機器を使い、自宅にいる場合は毎日シーズン中でもトレーニングを欠かさない。
40歳と言えば、第一線からは遠のいてしまってもおかしくない年齢。
視力、筋力の衰えは、実際かなりきていると考えられる。
それでもイチローは挑み続ける。
イチローのことを野球をしている多くの人は天才と呼ぶ。
確かに類まれな天性、素質を有していることに異存はない。
ただ、その天性、素質に胡坐をかいていないのが、イチローである。
天才と呼ぶのは簡単だが、イチローは努力をし続けているのである。
昨シーズン、マリナーズからヤンキースに移籍した。
その移籍初戦がマリナーズであった。
通常、メジャーリーグでは移籍した選手に対して、強烈なブーイングを浴びせるのが常である。
ただ、イチローはマリナーズ本拠地でヤンキースのユニフォームを着た初戦で・・・スタンディングオベーションで迎えられた。
これは異常なことである。
それはイチローが過ごしたシアトルでの生活が、成績が、すべてのファンに認められたということなのであろう。
球場に足を運び、結果に対して「ものをいう」ファンがいる。
ファンがあってのプロ野球、メジャーリーグではあると思うが、そういう見えない努力の部分を垣間見ると、そんなことは誰も言えない。
メジャーリーグのファンは大人である。
ファンのプロである。
2013年のイチローのシーズン。
40歳という年齢の闘い。
そして求め続ける自分のとの闘い。
そう長くプレーをすることは難しいかもしれないが、イチローは挑み続ける。努力し続ける。
たくさんの日本人メジャーリーガーがいるが、今年はイチローから絶対に目が離せない。いや離してはいけない!
がんばれイチロー!!!
ヤンキースのユニフォームを着たイチローを今年はぜひ、生で観たい「素人野球狂・宮迫」でした。
以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。