55.野球肘と柔軟性の因果関係

野球肘。

これは以前、「野球で起こりやすい障害・ケガ」全22回にわたりお伝えいたしました。

「野球障害」=「予防ができるもの」

「野球外傷」=「予防ができないもの」

投球時の肘痛は野球障害に入り、予防できるもの。と分類いたしました。

では、どうしたら予防できるのか!?

できるだけわかりやすく簡単にお伝えできなければ「野球肘の根絶」「野球障害の根絶」は不可能ということになります。

野球肩・野球肘を発症する患者さんの柔軟性(開脚度)

当院に来院される「野球障害」の患者さんと身体の柔軟性について、データをとってみると・・・

やはりでました!

野球肩・野球肘を発症する患者さんの開脚角度の平均は「92度」

野球肩・野球肘を発症していない患者さんの開脚角度の平均は「112度」

開脚角度で約20度の差が発覚!!!

肘と股関節、肩と股関節は身体では遠く離れていますが、身体は連動して動いています。

身体が硬いと、その連動性が阻害され、肩肘に負担がかかることが証明されることになります。

以前から、よく言われていたことではありますが、こうしたデータがでてくると、よりその「意味」の大きさがわかります。

逆の言い方をすれば、身体に柔軟性があると「肩肘に負担がかかりにくい」とも言えます。

柔軟性だけで「野球障害」が予防できるわけではないですが、柔軟性は非常に大切です。

野球肘、野球肩を発症した球児には「身体の柔軟性」とともに診ていく必要があります。

では、どうしたら「柔軟性」が獲得できるのか!?

そんなことを考えていたら・・・

今、自分がしなければいけないことが、ハッキリとみえてきました。

仕事には終わりがありません。

やらなければいけないことがたくさんあります。

身体の柔軟性の必要性。

どうしたら柔軟性が獲得できるのか。

データはとるだけでなく、データは活用してはじめて有効になります。

マニュアル全盛時代の昨今。

できるだけシンプルな長文でない簡単な「野球障害撲滅マニュアル」作成に向けて精進します。

それでは寒さが厳しくなった広島ですが、今日も笑顔で仕事に邁進しましょう!!!

以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。

http://www.miyasako.net/

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