先日、ある患者さんで「1週間程度、胃の調子が悪い」との申告があり、内科の受診を勧めました。
すると・・・胃の状態は炎症ということで、カタがついたのですが・・・
腹部CT検査で・・・
「卵巣腫瘍の疑い」との診断。
至急、精密検査。
即座に精密検査をしたところ・・・
「卵巣腫瘍」と診断。
診断後、2週間後の手術が決定いたしました。
以下、少し話が長くなるので、あしからず・・・(笑)
「卵巣腫瘍」とは?
卵巣は子宮の左右両側にひとつずつあり、通常は直径2?3cm程度の大きさです。
卵巣と子宮をつなぐ役割をしているのが卵管です。
この卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍といいます。
多くは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。
卵巣腫瘍は非常に種類が多く、その発生原因も多岐にわたります。
主な症状は、腹部膨満感(ぼうまんかん)、下腹部痛、性器出血、便秘、頻尿(ひんにょう)などさまざまあります。
卵巣嚢腫、卵巣がんの診断に最も有用なのは経腟(けいちつ)超音波検査で、腟のなかに超音波プローブという細い管を挿入して卵巣を観察するそうです。
これは、通常の経腹(けいふく)超音波検査(下腹部をおなかの表面から超音波で観察する方法)に比べ、卵巣を近いところから詳しく観察できるため、小さな腫瘍を早期に発見するためには不可欠な検査だそうです。
ただし、卵巣嚢腫でも直径が15cmを超えるほど巨大なものや、腹水の貯留や腹膜播種を伴う卵巣がんでは、経腹超音波検査のほうが有用なこともあるようです。
卵巣腫瘍がほかの婦人科腫瘍と異なるところは、前述したように特徴的な初発症状が乏(とぼ)しいことです。
早期発見が完全な治療を受けるためには必要なのですが、なかなか症状が出にくく、大量の腹水がたまってから、あわてて婦人科を受診するケースが少なくありません。
したがって、何らかの下腹部痛、不正出血、おりものの増加、腹部膨満感など、普段とは異なる症状を感じた場合には、この卵巣腫瘍を常に念頭に入れ、早期に婦人科を受診して適切な検査を受けることが重要です。
とくに、下腹部に膨満感があり、ウエストのサイズが大きくなった場合は、ただ太っただけなどとすまさずに、必ず婦人科を受診するようにしてください。
今回は胃の検査で「卵巣腫瘍」が発見されたケースです。
これから手術をするわけですが、発見が早ければ早いほど、処置の多様性、柔軟性がでてきます。
なかなか検査に行くのは、怖かったり、億劫になったりいたしますが・・・
身体の異変を感じたら、できるだけ速やかに検査をするようにして下さい!
もちろん定期検診も大切です!
自分の身体は自分で守る!
皆様、充分にご自愛くださいませ。
そして、この患者さんの手術の成功を祈ります。
腫瘍も早期発見して、今日も一日元気にがんばりましょう!
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