足関節ねんざ・症例編

さて、昨日は「足関節ねんざ」についての総論をお話しました。

本日は、宮迫接骨院での「症例編」です。

患者 17歳(高校生) 男性 

原因 野球の練習中、右足関節を内側にひねり転倒。

経過 「ねんざ」後、急激に患部が「腫脹」
   練習を即座に停止し、アイシング。踵を接地しての歩行困難。
   宮迫接骨院に来院。

1.前距腓靭帯
2.遠位脛腓結合
3.腓骨筋腱
4.腓骨筋腱・距骨下関節
5.二分靭帯・足根洞
6.第5中足骨骨折 7.後脛骨筋腱
8.舟状骨結節(<外脛骨)
9.リスフラン靭帯損傷

所見 二分靭帯付近に「局所的な腫脹」限局性圧痛。
   踵接地歩行不能。
   受傷直後に、この患部の「腫れ」は「ねんざ」でも重度に値します。
   触診だけで、骨折の判断はとても難しい・・・です。

   なんとも判断が難しい悩ましい症例です。

処置 十分にアイシングをした後、柔道整復的整復を試みる。


   整復時には多少の痛みを伴うものの、踵接地歩行が不能→困難という状態

   に変わる。

   この状態で、レントゲン検査の対診をかける。

整形外科所見 右関節ねんざ
       腫脹、圧痛は著しいものの、骨折は確認できないとの所見をいただき、
       引き続き、経過観察をしながらの施術処置を依頼された。

患者感想 「骨折してなくてよかった!ただのねんざでしょ!!!(喜)」
はい、出ました。

「骨折はしてなくてよかった!」

なにがいいのか!!!!!

この「ねんざ」は骨折に準ずる程度の固定と安静期間、リハビリ期間がかかるのです。

もちろん骨折と比すると経過は良好になるであろうことは想定できますが
安易な考えをもち、「たかが、ねんざ」という考えを持つことが、この「ねんざ」の一番に
怖いところです。

幸い、近々に「大事な試合」が控えてなく治療に専念できる状態なので、こちらの「指示」に
最大限従っていただきますが・・・

「ねんざ」を甘くみるな!!!

「ねんざ」も適切な処置をしろ!!!

根性論で片付けられるものと、そうでないものがあります。

キチントした「峻別」「区分け」をして、キチントした治療を行ってください!!!
キチントした???

そう、「ねんざ」をした直後に、「様子を見る!」ではなく、すぐに「宮迫接骨院」に直行してください!!!

わたくしが、軽度、中等度、重度の判定もキチントとし、そして、しかるべき「処置」「行動」を
とわせていただきます!!!
もう一度、いいます。

「ねんざ」を甘くみるな!!!

「ねんざ」をした直後に、すぐに「宮迫接骨院」に直行!!!

宮迫接骨院がお近くにない場合は、接骨院・整骨院、もしくは整形外科を早めに受診してください。

宮迫最終所見 このねんざは最大限の運動開始までに4~5週間程度かかります。
       今回は患者さんの利便上ということも踏まえて「テーピング固定」を

       施行しました。


       利便上を全く考慮しない場合は「固定具」を使用します。

       ただし、テーピングは盤石なものではありません。

       患者さんに必要以上に説明をし、テーピングをしての生活注意点を
       教授します。

       患者さんの中には「テーピング神話」をもっている方が多くいらっしゃいますが・・・
       テーピングについては、また、次の機会に詳しく述べたいと思います。
もし・・・  2週間後に「大事な試合」があると言う場合は・・・
       少し、宮迫提案がかわります。

       このことも話始めると、長くなってしまいますので、次の機会に・・・

「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。

http://www.miyasako.net/

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