正月早々、大変珍しい脱臼患者さんが来院。
71歳女性
12月初旬に足の指(第二指)を脱臼。
日曜日ということで当番救急医受診。整復。3週間の固定。されど、痛みひかず、腫脹残存状態で当院受診。
しかし・・・第二足指の脱臼って・・・
とても珍しい・・・
通常、足指の脱臼と言えば、第五指が多い。
わたくしも開業20年になりますが、第二指の脱臼は診たことがない。
残念ながら、わたくしが最初に診てないので、受傷直後の状態が詳しく分からないのですが・・・
患者さんの受傷機転を聞いても、なんか笑えて・・・
おっと失礼、笑ってはいけませんが・・・
受傷1か月を経過して歩行時痛残存、強制屈曲、伸展時に疼痛増強、視診でもあきらかな腫脹。
腫脹+むくみと言う感じ。
通常、脱臼は整復をしたら、80~90%の痛みがとれます。
ただ、だから、そこからが難しく・・・
痛みがないので固定をするのが面倒になる。固定をしたくない。というのが通常のパターンです。
ただ、受傷により靭帯や関節包、毛細血管の損傷がありますので整復後は絶対的に固定が必要です。
受傷後、24~72時間位は冷却、挙上、安静、ピッタリしてなく且つしっかり固定が良いかと思います。
もちろん、これも症状、状態によって異なりますが・・・
その後は、固定法は状態にあわせて変化させていきますが、概ね3~4週間程度の固定が必要です。
その後、可動域を回復させるためのリハビリが必要になります。
完全完治にいたるまでは固定期間、リハビリの内容で変わってきます。
まずは状態の正確な把握。そして、治療計画を立てる。そして完全な遂行。
この患者さんはいまだ歩行時痛があるということで、テーピングで補足していきながらのリハビリ併用型で行おうと思っております。
接骨院・整骨院では骨折、脱臼の施術には医師の同意が必要です。
医師としっかりと連携をとりながら、早期完治に向けて、とっかかります!!!
しかし、正月早々、大変貴重な症例に遭遇し・・・
驚きと、身の引き締まる思いです。
皆様、ケガはいつ、なんどき、どんな状態で起こるかわかりません。
ケガをしたら、正確な対処!!!で、苦しい痛みから逃れましょう!!!
それでは本日も笑顔でいきましょう!!!
以下、「宮迫接骨院オフィシャルホームページ」もよろしくお願いいたします。